借入で発生する利子の仕組み

常識的な借入をするためには理解しておきたい利子発生の仕組み

借入によって思わぬ苦労をすることになる原因の一つは利子です。借入にはすべからく利子が発生します。お金を借りた際は、つい自分が借りた額を返済することにのみ気をとられ、「お金そのものを借りた費用」として発生する利子のことを軽視しがちです。また、利子そのものが具体的にいくら発生するのかは自分で仕組みを理解して計算しなければならないため、単純な思い違いによっても苦労をする可能性があります。自分が利用した借入が常識的なものとなるように、利子の仕組みについて軽く説明したいと思います。

利子の話をややこしくしている点は、利子は年利で示さることが多いことによるでしょう。これによって具体的にいくら利子が発生するのか理解を難しくしています。この点からご説明します。

年利とは発生する利子の割合のことで、一年後にその割合に達することを意味します。例えば120万円を年利10%で借りたとすると、その利子は一年で元本の10%にあたる額が発生することになり、120万円の10%=12万円が利子として発生するということです。一年間120万円を借りたまま返済はせず、一年後に一括で返済するとなると元の金額120万円+一年分の利子12万円=132万円を返済する必要があるということです。

では、借りたお金を毎月返済した場合はどうなるのでしょうか。このケースも上記の例を使用して説明しましょう。120万円を年利10%で借り、毎月10万円ずつ返済する契約を結んだとします。初月の利子の計算ですが、まず年間で達する利子120万円×10%=12万円を計算します。初月の時点では、年間で12万円に達するペースの利子が発生していますが、まだ一年間は借りておらず、借りたのはまだ1か月で、1年の12分の1にあたりますから、この年間利子12万円を12で割ります。12万円÷12=1万円となります。したがって初月の返済額は10万+1万=11万円となるわけです。

そして次の月ですが、返済額は残り110万円になっています。この月の利子を計算する際、方法自体は同じですが元本が減っている点に注意しましょう。年間の利子を計算する際、残り110万円×年利10%=11万円となります。そしてこれをやはり12で割り、利子は11万÷12=9千円弱となります。この月の返済額は10万9千円弱となるわけです。前月より利子が減っていることがわかるでしょう。この次の月はさらに利子が減り、その次の月はさらに減り……と続いていきます。利子の総額で言えば、毎月返済を続けたほうが有利なのです。

利子が年利で示され、一々計算をしなければならないことから少し難しく感じられるかもしれませんが、利子の発生はこのような形になっています。したがってお金を借りている期間はひと月でも短く、借りている額は少しでも小さくしていくのが利子を抑えるコツです。毎月お金を返し、まとまったお金ができたら一括で返すのもよい方法です。利子の仕組みを知り、上手に借入を利用するようにしてください。